スターシップSN10 9日に静的燃焼試験か
スターシップSN9の飛行試験から6日、早くも次のプロトタイプであるSN10の静的燃焼試験が行われるかもしれません。
スターシップはアメリカテキサス州にあるSpaceXの施設で開発が進んでいます。
現地のフォトジャーナリストであるMary氏(https://twitter.com/BocaChicaGal?s=20)はSpaceXからのアラートを受け取っており、現地時間2月8日の午前9時から午後6時の間に道路が閉鎖される予定であると伝えています。
このアラートは通常、静的燃焼試験が行われる前に出されるものであり、今回の道路閉鎖も静的燃焼試験のためのものであると思われます。
極低温試験が行われる可能性もありますが、過去のプロトタイプではエンジンが取り付けられる前に極低温試験が行われており、SN10はすでにエンジンが取り付けられているため、極低温試験が行われる可能性は低いです。
また、今回の静的燃焼試験が成功し、エンジン交換の必要もなければ、来週飛行試験が行われる可能性もあります。しかしこれはあくまでプロトタイプですので、飛行試験はもっと先になると考えておいた方がよいと思います。ただ前のプロトタイプよりも早く飛行試験に向けての準備が進む可能性はあります。
ですのでSN10の飛行試験についても触れておきたいと思います。
イーロンマスク氏のツイートによると、SN10の飛行試験では着陸時に3つのエンジンを点火するのだそうです。
3つのエンジンすべてが正常に動作している場合、最も有用性の低いエンジン(これまでの飛行試験では点火させなかったエンジン)をシャットダウンします。3つのエンジンのうちこれまでに点火していた2基のいずれかにに異常があった場合はそれ以外の2基を使って着陸します。
こうすることで、SN9のように点火した2基のうちどちらかがうまく燃焼しなかった場合、機体の爆発が確定してしまう、というのを防げるかもしれません。
