イーロン・マスク氏「うまくいけば1月にStarship初の軌道宇宙飛行を行う」

SpaceXのCEOであるイーロン・マスク氏は18日、全米アカデミーズの宇宙研究委員会の会議に参加し、同社が開発中の宇宙船Starshipのアップデートを行いました。

Starshipとは?

Starshipは、SpaceXがテキサス州南部の施設で現在開発している次世代宇宙船です。

月や火星へのミッションで貨物や人間を打ち上げることなどが主な役割で完全再利用で運用される予定です。

発射台に設置されたStarship S20とBooster 4(2021年8月)。

アップデートの詳細

来年1月に軌道飛行試験

スターベースの発射台と発射塔の作業を今月後半に完了し、12月にさらにテストを行い、1月に軌道飛行試験の打ち上げを試みます。

FAA(連邦航空局)による環境評価レビューは年内に完了する予定です。

Super Heavyについて

Super HeavyはStarshipを打ち上げるための大型ブースターです。

1月の軌道飛行試験で使用されるブースター「Booster 4」には29基のエンジンが搭載されていますが、今後33基に拡張されます。

↑Booster 4のエンジン、中心の9基はノズルの向きを変えられる。

国際協力を想定していない

マスク氏は、スペースXはスターシップ開発のために「国際協力を想定していない」と述べました。

Starshipは今まさに建造中で、開発には90%以上内部資本を使っているとのことです。

2022年中には軌道に到達

最初のスターシップ軌道飛行の試みは成功しないかもしれないが、ロケットが2022年に軌道に到達することを”確信している”とのことです。

来年は高い飛行率を目指すとも述べています。

ちなみに2021年のStarship打ち上げ(高度10km程度)回数は、SN9,SN10,SN11,SN15の4回となっています。

放射線防護について

Starshipの放射線防護についてマスク氏は「より難しくなるが、克服できないものではない」と述べました。

火星へのミッションについて

火星へ人を送ることに関してマスク氏は、「私たちが最初にやりたいことは、火星に安全に宇宙船を着陸させられることを確認することだ」と述べています。

SpaceXは、人を送る前に火星に2、3基のStarshipを着陸させる可能性があります。

また、人類を惑星間種族にするためには1000機ものStarshipが必要とのことです。

2022年は12回打ち上げ

来年(2022)にはStarshipの打ち上げをできれば12回行いたいとのことです。

ペイロードの打ち上げは2023年

来年(2022年)に試験飛行のプログラムは完了させ、2023年にStarshipで本物のペイロード(貨物や乗客)を打ち上げたいとしています。

月面飛行について

スターシップの月面飛行のための低温推進剤技術についてマスク氏は、ロケットはしっかりと断熱されており、推進剤の移送にはデポ(輸送用タンカー?)を使用するだろうと述べています。

ドッキングについて

ドラゴン(SpaceXが運用中の宇宙船)とISSの経験から、スペースXは「現時点ではドッキングにかなり長けている」と述べました。

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